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【インタビュー】慶應SFCでデザインを学んだ四年間。それでも私がクリエイティブの道を選ばなかった理由。(後編)

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「みんなで作ること、自由であること、誇りある作品を作ること」。遠藤さんが慶應コレクションを運営する上での三つのモットーから見えてきたのは、メンバーを大切に思う気持ち。組織を運営する誰もがぶつかる、メンバーのマネジメントという壁。彼女の答えに勇気づけられる人も少なくないはず。

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ドバイでの遠藤さんの様子

「ものづくりが好き」
そうきっぱりと話す遠藤さんがデザイナーの道を選ばなかった理由について語ってもらった中編
後編では、大学三年生の一年間を懸けて彼女が取り組んだ慶應コレクションの活動について語ってもらった。

慶應コレクションの運営で彼女が持っていた三つのこだわりとは

:慶應コレクションではまさにその指揮者の立場を担っていたよね。改めて慶應コレクションについて説明してもらってもいいですか?

遠藤:慶應コレクションは慶應のクリエイター集団。動画や写真集を作るけど、メインはファッションショー。写真もやっていて、モデルはオーディションをくぐり抜けた男女を起用している。理念はMake Surpriseで、慶應生全体を驚かせる作品を作るっていうのを目標にしてました。

:すみえちゃんは2015年のアートディレクターを務めていたよね。カメラマンとして私も少しお手伝いしたけれど、すみえちゃんは人の力を借りるのがすごく上手な人だなという印象が強くあった。

慶應コレクションでの撮影風景

遠藤:それ嬉しい、実はアートディレクターをやる上で3つのこだわりがあって。それが、みんなで作ること、自由であること、誇りある作品を作ることだったの。もしかしたらクオリティを担保するためには自分が全部考えて、自分の指示通りにメンバーに作ってもらうのが早いかもしれない。けれど私は、みんながいいと思えるものをみんなで作りたかった。だから、メンバーの良いところを最大限引き出して、みんなで作るっていうのを何より大事にしてた。

:そうだったんだね、そのこだわりがきちんと表れてた運営だったと思うな。運営の中で大変だったことは何?

遠藤:メンバーのマネージメントかな~。お金が全く発生していないにも関わらず参加してくれてるわけで、振った仕事を期限通りにやったからって単位がくる訳でもない。メンバーのやる気だけで回していかなきゃいけないのが難しかった。
さっきもこだわりの一つに自由であること、と言ったけど、メンバーがロケに遅刻しても「それだけ価値あるロケを私が提供できなかっただけだな」と感じてメンバーには注意とかもしなかった。

慶應コレクションでファッションショーを行った際のルック
左上から4点の作品はMAYUKO DAIMONによるもの
他 10点の作品はKeio Collection 遠藤澄絵によるもの

引用 : http://mayukodaimon.com

:確かに、納期がいついつまででとか言われた覚えがないな。あんまり遅いと「いつになりそう?」って聞かれるだけで。「やりたいこと」も「やらなきゃいけないこと」になると途端に辛くなるというか。だからすごく気持ちよく制作させてもらったな、当時はそう考えてくれてるなんて気づかなかったや(笑)。1年くらい活動してると、中だるみというか自分自身のモチベーションの維持が難しくなることはない?

遠藤:あったあった。やっぱり慶應コレクションって社会貢献をしている団体ではないから、これって結局自己満足なんじゃないかって悩んで停滞してしまった時期があったな。でもそのとき、代表が作った慶應コレクションの理念や想いが詰まった団体PR動画を見て、こんな風に考えてくれてたんだって知って。SFCはものを作るのが当たり前の環境だったから気づかなかったけど、他学部は座学を中心とした学びが多くて、クリエイティブの場がすごく貴重なことだと思い知らせてくれた。メンバーの支えがあってこそ、ファッションショーは成功したと思う。

慶應コレクションのロケの風景

彼女を育てた、SFCという場所。

:すみえちゃんにとって、大学四年間を過ごしたSFCってどんな場所だった?

遠藤:とにかく大好きな場所。SFC創設者の加藤寛先生の動画を見る機会があって。慶應って実学重視で創立当時は新しい学びの場として建てられたのもあって、30年前に加藤寛先生が、今の慶應に元ある姿を取り戻そうとして作ったのがSFCだった、という動画なんだけど、その動画で説明されていた、何故田舎にキャンパスを作ったのかという話が面白かった。学問の発祥の地アテネの近くに、学問の女神アテナが愛した森があって、そこに住んでるふくろうのようにSFC生にはなって欲しいと加藤先生は考えていたみたい。だからキャンパスを森の中に作って、建物名もθ館、ι館と、ギリシャを彷彿とさせる名前にしたんだって。

慶應コレクションのファッションショーでのワンシーン

:へええ、そうなんだ、知らなかった。

遠藤:SFCって良くも悪くもほったらかしにされるんだよね。でもほったらかしにされると逆に焦るし、授業にも物足りなさを感じてくる。そのおかげで、自分で何かやりたいことを模索して実行するようになるかも。足りない部分を補うために、何かプロジェクトを起こしたり、ダブスクしたり、留学したり。そしてその全てが実現しやすい環境にある。同期でアルゼンチンに語学留学に行ったのに、そこで自分の夢を再確認して帰国して、医学部を受け直す子もいたよ。

:そういう様々な人生の選択肢を自由に選んでる人、たしかに多いね。本キャンには本キャンの良さがまたあるけれど、選択肢の幅はもっと広がればいいのになと感じるな。SFCといえば、やっぱり領域横断的な考えも魅力だよね。

遠藤:そうだね。色々な分野を行き来しながら学べるから、既存のあるものとあるものの接着剤になれるような、それこそ指揮者のような力を育ててくれる。本当に社会で生きていく力を身につけた4年間だったな。

彼女の人生の岐路ともなった大学生活。いつも枠に囚われない自由な生き方の背景には、いつもSFCの風土があった。
大学生活四年間もあれば、誰しも考えや夢は変わる。SFCはそうした変化に寛容な環境だけれど、どんな大学にいても新しい夢を諦めずに済む道はあるはず。新しい夢や目標を追うために必要なのは、本当は少しの勇気だけなのかもしれない。

この記事のライター

中本れみ

慶應義塾大学3年。バイト代のほとんどを、カレーとTSUTAYAに貢いでいます。最近はおじさんだらけの囲碁部に通い中。ストレス解消法は、日没二時間前のお散歩と、写真を撮ること。
Instagram<https://www.instagram.com/lemi_1994/?hl=ja

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