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【インタビュー】慶應の休学費減額キャンペーンはいかにして成功したか?代表者の佐藤遥香さんに聞いてきた。(前編)

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大学を休学するための費用、30万円。みなさんはこの金額に対してどう感じますか?慶応大学の休学費減額活動が始まったのは、ある一つの疑問からでした。

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慶應義塾大学の休学費が、33万円から6万円まで減額されました。
なんとこれは学生側が署名活動などを通して実現させたこと、知っていましたか?
(詳しくはこちら→Petition • 慶應義塾大学 休学費用減額 • Change.org

いったいこれほど大きな活動を成し遂げた人はどんな人なんだろうと思い、
このキャンペーンを成功に導いた佐藤遥香さんにインタビューしてきました!

SFCキャンパスで出迎えてくださった佐藤さん!

活動を始めるきっかけはなんだったんですか?

当時大学一年生だったんですが、大学生活の選択肢として、留学や休学をする可能性があるよねっていう話から始まりました。それで休学費について調べていたんですが、休学費の細かい内訳が明記されていなくて。
大まかに、在籍費6万円+施設利用費27万円(学部によって違いあり。)と出ていたんです。
でも例えば、留学するならその期間使用できない施設費は払わなければいけないのかな?と思って。SFCの学事に質問しに行きましたが、納得いくような回答をもらうことができなかったことがきっかけでしたね。

なるほど。でもそこから「休学費を変えよう!」と行動に移せないと思うのですが…

「その前の年に、上智大学の休学費が下がったらしい。そしてそれは学生の力によるものらしい!」という情報を得て。そしたら自分たちにもできるかもって思ったんです。
その場で上智の休学制度を変えた方にアポをとって、減額に至った経緯を聞きに行きました。

------上智大学の休学制度変更の詳細はこちら-----

活動メンバーはどうやって集めたんですか?

私から集めていったというよりかは、日ごろ周りにいて、考えに同意してくれる人が自然に集まってくれたという感じです。
あとは署名活動をしていたから、オンラインで約2500人、加えて学生の署名で300~400くらいの人が参加してくれました。

本当にたくさんの人が集まってきてくれて、協力してくれました!
今回休学費用が下がったことは決して私だけで成し遂げたことだとは思っていないので、当時の仲間には感謝しても仕切れないです、本当に。

活動を始めてみて周りの反響はどうでしたか?

Twitterで「こんな活動をします」って発信したら瞬く間に炎上してしまいました。
例えば反対意見として、
「休学費を削減したらそれ以外の人に負担を強いることになるかもしれない」
「施設の維持に関わっている人のための費用だから」
というものがありました。それらは本当にまっとうな意見だったし、正義感だけじゃだめなんだなと思いましたね。

自分の価値観をさらけ出した時には、賛成も反対もあるということを痛感しました。でもそれもまた叱咤激励だったというか。考えると起爆剤の一つだったかもしれないです。このことで活動の認知も広がったし、逆に励ましてくれる人もたくさん出てきて、私自身のやる気もみなぎったんです。

change.orgを通じて活動していた佐藤さん

活動を通して学ばれたことはありましたか?

何かを変えたい時や、いわゆるソーシャルイノベーションを起こしたいとき、それは一つのファクトで動くわけじゃないから全体像を認識すべきだということを学びました。
最終的にgoサインが出るまでの仕組みとか、政治とか、今回のキャンペーンを成功させるためのキーパーソンは誰かとか、その人は何を求めていて、何に弱いかとか、どういう風に提案したらyesと言ってくれるかなとかね。

どうやって意見を裁量権のある人に届かせていったんですか?

とことん、私の意見に賛同してくれるような教授を必死に探しました!
授業に突撃していったり!何人の教授に会ったかもう覚えていませんね(笑)
そして意見を主張するためには「武器」がないと戦えないねってことで、「武器」をつくるチームもありました。

まず質的な武器として、休学経験のある学生にインタビューをしていきました。休学して得た経験が一人の学生にとっていかに有益なものかという声を集めていったんです。
そして量的な武器としてアンケート調査もしました。休学したい学生がどれくらいいるのか、その人たちのネックになっているものは何か、休学したら何がしたいかなど、いろいろ聞きましたよ。

他に、他大学との比較もしました。早稲田も上智も休学費が安いんですよね。しかも上智は学生の運動によって休学費用が減額されたっていう前例を提示して、説得力が増すようにしました。

1年生のときに物事を動かす手段がそれほど分かっていたなんてすごいです!(驚)

なんでだろう(笑)自然とそうなったんですよね。先輩がアドバイスをたくさんくれたからかな!

活動終盤で特に力を入れたのは、対外的に発信していくこと! 慶應の中だけで議論抗議していてもその声は埋もれていってしまうから、社会に向けて私たちの活動をどんどん発信しちゃって、世間の注目を集めちゃうことも大事だと思います。議題として無視できない状況を作れば、少なくとも一度考えてはもらえるからね。だから今までも取材依頼には極力たくさん応じてくるようにしました。

特に今は、そういうことができる時代ですよね。今までだったら埋もれてしまっていた小さな声が、ネット一つで大きな声になりうる。たくさんの人に応援してもらえるように正々堂々と発信したらいいと思います!!

活動が始動して、実際に休学費削減キャンペーンが施行されるまでに3年かかってますし、それだけの期間モチベーションを持続させるのって大変だと思います。

かなり大変でした!私が活動していたのは1年くらい。その中でも時期によって熱量の差はありました。
特に最初の3か月はものすごい熱量でした。上智大学の例は3か月で成功させてたから、私たちも同じ期間で書類を作って、提出して、きっぱり終わらせようと決めていたんです。
でも実際3か月では終わりませんでした!質も量も学生レベルだし、提出する度に指摘されて、何度も資料を作り直しましたね。

活動が終了して、キャンペーンも施行されることになってから現在周りからの反響はありますか?

私の身の回りだけでも数え切れないほどの人が休学をし始めて、たくさん感謝の声が届きました!見ず知らずの方でも、キャンペーンのFacebookページにメッセージを送ってくれた方もいました!たくさんの人の選択肢が広がったことはとても嬉しく思います。

これからも休学費用が下がったことを知って、より充実した時間を過ごすために休学する人が増えるといいなと思います。
実際に休学した経験のある身として一つ言えるのは、休学期間をどう過ごすか事前にプランしておくことがとても大事なことだと思います!

それから、世の中に伝えたいことがあるんです。
今回キャンペーンが成功したことは慶應内で盛り上がってるだけで、世間的にはあまり知られてないのかもしれないなと思います。
上智も慶應も、学生側から声をあげて大学制度が変わっていった。そうやって各大学熱をもって活動している人がいるなら、なんでもお話ししたいし力になりたい。ぜひ連絡をしてきてほしいです!

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この記事のライター

はなこ

サブカル好きな慶應文学部生。
休日は本を読んだり映画みたり。無類のチーズ好き。

ユー&ヨーコのつぶやき

休学費が10万円以下なら、私も思い切って留学やインターンシップに時間を割くことができるかも…!

ユー&ヨーコ

(ユーが珍しく食べ物以外のことに意欲的になっている!)

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