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「なら、どうやったら楽しくなるか考えてみる」楽しくバイトをするために考えていたこと/さえりさん

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フリーライターとして活躍中のさえりさん。学生時代は様々なアルバイトにチャレンジしていました。 ひとつひとつの言葉が丁寧であったかい…そんな彼女のバイト観には前向きで誠実なものがありました。

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こんにちは! フリーライターのさえりです。

バイト中の学生のみなさん、バイトは楽しいですか?

わたしは現在フリーランスのライターとして働いていますが、学生時代は様々なバイトをしていました。家庭教師、テーマパーク、焼肉屋、2日間限りのガールズバー、もつ鍋屋さん、トイザらス……。怒られて凹む日もありましたが、わたしは学生時代にした様々なバイトのおかげで「楽しく働く」の基礎を教えてもらったような気がしています。

もちろん嫌な先輩もいましたし、怒鳴られる日もありました。でも、バイトってまだ何もできない自分を受け入れてくれる上に、いろんな体験ができて。めちゃくちゃ楽しいと思うんですよね。

できることならまたバイトをしたい! と思うほどわたしはバイトが大好きだったのですが、でも現在バイト中の大学生達からよく聞くのは「バイトなんか楽しくない」「だるい」「めんどくさい」のオンパレード。

そのたびにいつも思うんです。

「もったいない!!」

どうせ1時間を過ごさなければいけないなら、楽しく働きたい。これがわたしの根本的な考え方でした。退屈しながら1000円もらうのと、楽しみながら1000円もらうのだったら、後者のほうがもちろん良いに決まってます。

「楽しく働く」を「楽である」と勘違いする人も多々いるのですが、わたしは楽=楽しい ではないと思っています。いくら楽でも、意味のない行為を1時間続けるのは苦痛なものです。

自分の頭で考え、行動して、それがきちんと人に喜んでもらえる。この流れこそが自分にとっての「楽しい」を運んでくれるんだと思うんです。

……社会人の先輩として「働く」を語るにはまだまだ未熟すぎるわたしですが、学生の先輩として「バイトで楽しく働く」うえで大事にしていたことについて、少しお話しさせてもらえればと思います。

学生諸君のバイトライフに少しでも貢献できますように!

その1:「どうやったら楽しくなるか考えてみる」

「わたしのバイトは単調だから、職種的に楽しくなりようがない」などという声も聞こえてきそうですが、物事においてそれらを「楽しい」と感じるか「楽しくない」と感じるかは、自分の見方によります。

明石家さんまさんのお話でこんな話を聞いたことがあります。

当時師匠の家のぞうきんがけをしていたさんまさんは、師匠に「おまえ、毎日ぞうきん掛けをやっていて楽しいか」と聞かれたそうです。「いいえ」と答えるさんまさんに、師匠はひとこと「なら、どうやったら楽しくなるか考えてみろ」と告げたそう。

結果、「どうやったら楽しくなるか」を考えていること自体が、徐々に楽しくなってきたんだそうです。

この話は当時「バイトつまんない」と文句を言っている学生だったわたしには、深く深く突き刺さりました。職種やバイト仲間自体が好きか否かももちろん重要なことですが、その楽しさを決定しているのは自分にすぎません。

「楽しくない」と判断しているのは、楽しさを作ろうとしていなかったせいなのかもしれないとハッとしたんです(ちなみにこれは、バイトだけじゃなくて“授業”や“飲み会”などなどなんでも当てはまりますよ)。

「なら、どうやったら楽しくなるか考えてみる」
この考え方は今に至るまでずっと頭の片隅にある言葉です。

「つまんない」と感じるときに「じゃあどうやったら楽しくなるかな?」の一声をかぶせてみる。それだけで、見える世界が少し変わってくるはずですよ。

その2:「自分の頭で考えながら動いていく」

「どうやったら楽しくなるか?」を考えて勤めていた家庭教師をやめ、ずっと憧れていたテーマパークでアルバイトをした頃は、わたしにとって夢のような時間でした。

そこはただでさえ、わたしにとって「楽しい場所」。居るだけでも楽しいのに、さらに「働く」を楽しいと感じさせてくれたのは、「自分の頭で考えさせてもらえた」からでした。

テーマパークのアルバイトには明確な行動指針があり、バイト全員が目指すべきゴールだけが(具体的に)共有され、自分で工夫させてもらえる自由がありました。

この行動指針とゴールに背いていれば怒られる。逆にそれに従っていれば、多少思い切ったことをしても怒られない。この一貫性は、バイトの身分である自分にも多くの自由を与えてくれました。

「(決められた制度の中で)のびのび考え、行動を決めていける」

これほどまでに「働く」を楽しくしてくれるものはありません。テーマパークの制度の中でその楽しさを学んでからは、どのバイト先でも「自分の頭で考える」をより大事にしていました。

けれど重要なのは「決められた制度の中での自由」であるということ。言われたことをきちんと守らずに自分の頭で考えることだけが良いと勘違いしてしまうこともよくあるのですが、ルールができたのにはそれなりの理由と背景があるものです。まずはルールに従ってみて、そこから自分なりに考えていけると人の役に立っていけるかもしれません。

その3:「想像力を駆使して、働く」

「どうやったら楽しくなるか」「自分の頭で考えて行動する」この二つを考えているうちに、「より楽しくバイトするには?」を考えるようになりました。

テーマパークのバイトの後は焼肉屋でアルバイトをしていたのですが、何を守るべきでどこなら工夫の余地があるのかの境目をやや理解できるようになってからは、「もう少し想像しながら働いてみよう」というゲーム要素を加えてバイト時間を過ごすようになりました。

想像することは、働くことをスムーズにしてくれます。

たとえば「サラダを置いてこい」というたった一つの指令があったとき、「サラダ」が置かれたテーブルのことを想像してみるんです。

サラダを取り分けるためのお皿が必要で、取り分けるための道具も必要。こうやってひとつ先のことを考える想像力を働かせていれば、自然と「何が必要か」がわかるようになって、仕事はぐんぐん捗りますよね。

そこからさらにもっと楽しくしていくには、たとえば、サラダを取り分けるトングを置く位置も、カップルが入店した時点で推測してみるんです。男性の方がリードしているようならトングを男性側に置いてみたり、女性がしっかりしていそうならトングは女性側に置いてみたり。「どっちが取り分けるか?」にはもちろん当たり外れがありますが、どっちに置くほうが彼らにとってスムーズであるか、というゲーム要素を入れながら動くだけで、「サラダを置く」という作業一つがとても楽しくなるんです。

お客さんが左利きであることに気づいたら、ビールを置く位置を考えてみる。事務仕事なら、この次の作業がスムーズになる一工夫を考えてみる。1日で何回「ありがとう」を言われるかを数えたり、何回お客さんに話しかけられるかを数えたり。

そうして自分が楽しんで働いているときほど、お客さんにも喜んでもらえるもので、一度お客さんの一人から「お姉さん、なんかいいね」と声をかけられてそこからラジオのレギュラー番組でコーナーをもたせてもらうようになったこともありました。

楽しみながら働くことは、周りの人にもお客さんにもそして何より自分にもいい影響を与えてくれる。同じバイトでも自分の気持ち次第でこんなに変わるんだ! と驚いたのも覚えています。

人の一歩先を想像しながら働いてみる。それだけで「これもやったほうがいいかも」「あれもやったほうがいいよね」と人に言われなくても仕事がわかるようになっていきます。その先に自分だけのゲーム要素を加えてみれば、今以上に楽しく働けるはずですよ。

さいごに

こんな風にいろんなことを考えながら取り組んだバイトは、(もちろん未熟なところが多かったのですが)いろんな人からの「ありがとう」をたくさんもらえて、いい思い出として残っています。それにこんなにいろんな職種に気軽に触れ合える機会なんて、もうなかなかないと思うんです。

社会人になる準備期間のような、バイトの時間。せっかくだったら「働くって楽しいんだな」という気持ちを少しでも得られるようになっていて欲しいです。

毎日のバイトがつまらないと思っていたみなさんに、少しでもわたしの言葉が届けば嬉しいです。

それではみなさん、楽しい楽しいバイトライフを〜!

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この記事のライター

書籍・Webでの編集経験を経て、現在フリーライターとして活動中。人の心の動きを描きだすことと、何気ない日常にストーリーを生み出すことが得意。好きなものは、雨とやわらかい言葉とあたたかな紅茶。
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ユー&ヨーコのつぶやき

さえりさん可愛い~!さえりさんがテーマパークで働いてたって色んな意味で夢の国すぎる。いろいろ勉強になる記事だったね!

ユー&ヨーコ

楽しさを作ろうとしていなかったせいっての自分に当てはまり過ぎてダメージがすごい・・・

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